未経験MRの転職事情

本格的コントラクトMR時代の到来!

製薬業界は今、大変革の時代を迎えています。新薬メーカーはジェネリック医薬品普及の影響により、常に主力製品の特許切れに備えた対応に追われるようになりました。しかしこうした状況が、コントラクトMRに対する大きな需要増となっています。

コントラクトMRに対するニーズの変遷
日本においてコントラクトMRが本格的に登場したのは1998年頃からだと言われています。当時は製薬メーカーが大量のMRを動員してプロモーション活動を行うようになってきており、それに加えて日本に進出してきていた外資系製薬メーカーが日本の製薬メーカーとの合弁会社を解消して自社単独での販売を開始していた時期とも重なったため、各社ともMRの増員合戦を繰り広げるといった様相を呈していました。しかし時期を同じくして「MR認定資格制度」が導入されたため、MR認定資格を保有するMRの数には限りがあり、MR不足という状況が顕著になっていました。そこで異業種の営業職にMR認定資格を取らせて、MRとして製薬メーカーに派遣するCSO(Contract SalesOrganization)という業態の企業が登場し、コントラクトMRが生まれました。この時期、特に製薬メーカーが新製品を発売する際に一時的に大量のMRを動員する必要があったため、そうしたタイミングでの一時的なマンパワーとしてコントラクトMRは活躍しました。コントラクトMRは派遣という形態の職種ではあっても、一般的な派遣社員とは異なり年収も高く営業日当などMR特有の収入も含めると20代半ばでも600万円程度以上からのスタートということもあり、異業種の営業職からMRへの転職を希望する人は多く、応募倍率も高い狭き門となっていました。

コントラクトMRの一時的求人減少
2000年代に入ってもコントラクトMRの人数は増え続け、公益財団法人MR認定センタの調査では2015年3月末時点では4,139人と、全MR数の6.4%に達するまでになりました。ところが2016年3月末、同センターが調べたコントラクトMRの数は3,986人と、前年に比べてはじめて減少となりました。この時期は、ちょうど日本政府が2018年度までにジェネリック医薬品の数量ベースでの目標を80%にすることを正式に決めたこともあって、ジェネリック医薬品の本格的な普及に対して新薬メーカーの危機感が一気に高まった時期でした。そうした状況下で新薬メーカーによる正社員MRを中心とした大規模なリストラが相ついて実施されるなど、経営コストの抑制に向けた動きがにわかに活発化し、そうした流れの中でコントラクトMRに関しても契約の打ち切りをはじめとした活用抑制が広がっていきました。

本格的なコントラクトMR時代の到来
しかし新薬メーカーにとっては、以前のようにMRを大量動員するようなプロモーション活動は見られなくなったとはいえ、競合メーカーとの激しいシェア争いに打ち勝つためにはMRは不可欠な存在であり、一定数のMRは確保しなければなりません。ところがジェネリック医薬品の本格的な普及が進む中で、長く安定的な経営基盤となってきた特許切れの先発品が瞬く間にジェネリック医薬品に置き換わっていく状況を目の当たりにすると、固定費となる「正社員MR」を増員していくことにはなかなか踏み切れません。そこでMRの増員が必要な場合には、正社員の代わりに業績動向を見ながら雇用を調整しやすいコントラクトMRを活用する傾向が高まりました。ジェネリック医薬品の普及に伴う新薬メーカーの業績不安定化は一時的なものではなく、今後も継続的に続いていくものであることを考えると、正社員MRからコントラクトMRへという流れは今後も続いていくものと考えられます。すなわちジェネリック医薬品の本格的な普及に伴い、本格的なコントラクトMRの普及時代も到来したと言えます。

コントラクトMRに対するニーズの変化
本格的なコントラクトMR時代の到来によって、製薬メーカーが正社員MRと同様の役割をコントラクトMRに求めるようになってきたことにより、コントラクトMRに求められる人材像も変わってきました。これまでのように「一次的なマンパワー」としていわば補助的な役割を求められていた時代には異業種の営業職から転職して数か月間のMR育成トレーニングを受けたMR未経験者でも、ドクターとの関係を円滑に構築できるコミュニケーション能力や【MRキャリア.com】業種の営業で培った営業力があれば即戦力として立派に役割を果たせる人も多くいました。そのことは製薬メーカーで未経験のコントラクトMRに対する評価が高い企業が多く見られることからもわかります。


未経験MRの転職事情

経験者MRの転職事情


日本におけるコントラクトMRは、未経験者を採用して
MR認定試験合格まで教育し、そうした人材を製薬メー
カーに派遣するという形でスタートしたと言えます。従っ
て現在コントラクトMRとして活躍している方の大半は、
元々は異業種で営業職や販売職に携わっていたMR
未経験者の方です。今後コントラクトMRのニーズがさ
らに拡大していってもコントラクトMRの供給源は異業
種の営業職が中心となるものと考えられます。
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異業種の営業職出身でMRに転職する方々の中には、
前職では営業成果をあげられていても、MRとは営業
スタイルが異なるなどの理由でMRとしては思うように
活躍できない方も少なくありません。このように未経験
者MRの方の場合は、転職時の面接だけでは見極め
が難しく、結果的に「玉石混交」といった状況が見られ
ます。これに対してMR経験者の場合は、高い精度でコ
ントラクトMRに転職後に活躍できるかどうかを見極め
ることが可能なため、コントラクトMRの募集でも、でき
ればMR経験者を採用したいというのがCSO各社の本
音のようです。
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